もしドラ(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら)以降増えている気がするラノベ風ビジネス小説。ここでいうラノベ風ビジネス小説とは、小説家(ラノベ作家含む)ではなく、ビジネスの専門家(コンサルタントや会計士など)が書いたビジネスに役立つ小説、もしくはビジネス本をもとにした小説とします(たいてい、表紙や挿絵にイラストがある)。
新入社員のヒロという子に差出人不明の育成メールが届くというもの(ちょくちょく引っかけがあって職場の先輩に怒られるのだけど・・・。しょっぱなのメールは嘘から始まるわけだし)。
てっきり表紙に大きく描かれている女の子がヒロという名前の主役かと思ったら、なんと主役は男。じゃあ、いったいこの子は誰なの!?(思い当たる人は確かにいるのだけれども)
経営が不安定なファッションブランド会社の社長でもある失踪した双子の妹に代わり、姉の会計士マリが変装して妹のふりをして会社をたてなおすというもの。
続編も出ているそうですが、こっちはまだ読んでません。
28歳でプロジェクトリーダーを任された主人公が後輩二人とビジネスフレームワークを駆使して新製品の提案や販売をしていくというもの。
新入社員のお嬢様、モリリンのキャラがあまりこういうラノベ風ビジネス小説にいないタイプだったので、少し面白かった。
経営の思わしくないラーメン屋の娘が、学校で知り合った経営コンサルタントの先生に頼んでラーメン屋の経営をたてなおしという話。
そういや、ラーメン屋立て直しの番組ってよく見るけど、なんでなんだろう。
ベストセラーになった『9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方』の小説版。ところどころ変な改変があるのだけど(ミッキーの喋り方は出てくる度に吹きそうになった)、面白かったと思う。今回紹介する本のなかでは一番おすすめしたい。
直近だと、東日本大震災時のディズニーの対応をモデルにした話も。
Part4とあるように四作目。もしドラ以前からあるシリーズなので、表紙や挿絵までラノベっぽいという意味では、ある意味ラノベ風ビジネス小説の先駆け。
毎度、会社が危機に陥ってなんとか危機を乗り越える話なのだけれども、ずっと高校2年生。3で1年経過してるはずなのに4でも学年が変わってなかったので、サザエさん方式なのかもしれない。
続編もの。入社して数年たってるというのに(しかも転職組)、いつまで新人OLなのだろうかと。舞台となるのは、飲食店だけど、出てくる用語はマーケティングの基礎なので、どこの業界でも応用できるのではないかと思う。
2年目とあるように、二作目。ソーシャルメディアマーケティングについての小説。ソーシャルメディアをマーケティングに利用しない企業にも、ソーシャルメディアにおけるリスクはあるという内容が面白かった。するかしないかに関わらず、従業員へのリスク説明は必要なんですね。
これまた続編もの(といっても、主役が違うのでそこまでつながっているわけではない)。最近、シリーズ化するラノベ風ビジネス小説が増えてきた気がする。
この小説の重点は、普通のマーケティングではなくソーシャルマーケティング(ソーシャルメディアマーケティングではない)ということ。世の中の役に立つことをして、その信頼から利益につなげていくというもの。こういう考えをもつ企業は今後増えてくるのだろうか。
他にも何かあった気がするけど、とりあえずここまで。
ラノベ風というのとはちょっと違うけど、少し前のだと『会計天国』という本が面白かった。