2014年、買ってよかったWeb制作・プログラミング等の本

前回のエントリーに書いたとおり、今月の後半にインフルエンザにかかってしまい、とっくに治ってはいるのですが、ずっと頭がジンジンするような違和感を感じています(“違和感を感じる”という言葉は日本語としてあってるのだろうか?)。

まあそれはともかく気づくと2014年も残す所後一日。というわけで、今年も買ってよかった技術書(Web制作・プログラミング関連の本メイン)を10冊に絞って紹介します。紹介順は購入した順番です。2014年に買ってよかった本といっときながら、昨年購入したけど昨年時点では読み終えてなかった本も含みます。
2013年版は下記。
2013年、買ってよかったWeb制作・プログラミング等の本 | while(isプログラマ)

jQuery最高の教科書

jQuery最高の教科書
jQuery最高の教科書
昨年の12月に購入した本。jQueryを使った様々なテクニックが載っており、ウェブ制作を作るにあたってちょっとこった動きをしたいという場合はとても参考になる。
ただ、『教科書』というと実践的なことはあまり書いてないものの、様々な視点から対象の物事について書かれているというイメージが自分にはあるのだけれども、この本の半分は実践的なことが書かれており、さらにjQueryについてもUIの制作手法についてばかりだったのが残念ではある。具体的にいうと、jQueryによるAjaxの手法について知りたかったのだけれども、Ajaxについてはほとんど書かれていなかった。さらに、本をめくるたびにカバーがキュッキュキュッキュと鳴るのが少しうるさい。

JavaScriptの新しい教科書

JavaScriptの新しい教科書 基礎から覚える、深く理解できる。
JavaScriptの新しい教科書 基礎から覚える、深く理解できる。
昨年の12月に購入した本。JavaScriptについて汎用的に書かれており、こちらは確かに教科書のようだと感じた。ただ、『はじめに』でこれからJavaScriptを学びはじめる人を対象にしていると書いてあるけれども、これから学び始める人には少しむずかしいかもしれない。特に、今までプログログラミングを勉強してこなかった人には。
最初に述べたように汎用的で基本文法やイベントリスナー、DOMの操作はもちろん、jQueryやCoffeeScript,TypeScript等のAltJS、フレームワークのBackbone.jsやセキュリティについてまで書かれてあり、JavaScriptでステップアップしたいけど、オライリーのサイ本やパーフェクトJavaScriptは少しハードルが高いと思っている人にオススメしたい。特に最後のイディオム集は便利で、こんな書き方ができるのかと驚かされる。

HTML5テクニックバイブル

HTML5 テクニックバイブル
HTML5 テクニックバイブル
1月に購入した本。ここのブログでも何度か紹介しており、このブログ経由では最も多く売れた本でもあります(といっても5冊だけです)。広義のHTML5(CSSも含む)について、いろんな最新のテクニックを網羅している本です。こんなことができるのか! と目からうろこのテクニックがいくつも収録されていて、驚愕でした。今もこのブログを書きながらパラパラめくっているのですが、「コレ試そうと思って試してなかった」というものがいくつかあるのに気づきました。とにかくボリュームがすごく、この量でこの値段はすごいと思います。その分、文字は小さいですが、そんなことは大した問題ではないです。しいていうなら、どのブラウザで動くのかが書かれていなかったのは少し残念かもしれない。

現場のプロが教えるWeb制作の最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルール

現場のプロが教えるWeb制作の最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルール
現場のプロが教えるWeb制作の最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルール
2月に購入した本。最新のWeb制作手法についてUIやCSSの書き方や、管理・運用手法など、様々な視点から書かれています。Web制作に関わっている人には持っていて損はないと思う。Web制作を行ううえで便利なツールにもいろいろ書かれており、これを読んで実行すればかなり効率できるではないかと思う(まず、お前がやれと言われそうですが・・・。みなさんは読むだけで満足しないようにしましょう)。

HTML5デザイン

HTML5デザイン 仕事のネタ帳 CSS3+JavaScript+CSSフレームワークと活用するプロのテクニック
HTML5デザイン 仕事のネタ帳 CSS3+JavaScript+CSSフレームワークと活用するプロのテクニック
3月に購入した本。様々なWeb制作のテクニックが書かれており、あのUIやアニメーションはこうやると作ることができるのか! と思えるようなテクニックがいくつか書かれている。
ただ、『仕事のネタ帳』とあるけど、中身は結構高度です。それどころか、しょっぱなのテクニックが『マウスからパーティクルが飛び出すアニメーション』と、いったいどんな人が仕事として使えるネタなんだと思うテクニックもあります。

オブジェクト指向JavaScriptの原則

オブジェクト指向JavaScriptの原則
オブジェクト指向JavaScriptの原則
7月に購入した本。JavaScriptでオブジェクト指向プログラミングをしようと思うのであれば読んでおきたい本。ECMAScript5を前提にかかれているので、ECMAScript5の勉強にもなる。JavaScriptという言語は他のプログラミング言語と比べると独特なようにも思うけれども、この本を読めばだいぶその動きを理解できるのではないかと思う。

フロントエンドエンジニア養成読本

フロントエンドエンジニア養成読本 [HTML、CSS、JavaScriptの基本から現場で役立つ技術まで満載! ] (Software Design plus)
フロントエンドエンジニア養成読本 [HTML、CSS、JavaScriptの基本から現場で役立つ技術まで満載! ] (Software Design plus)
7月に購入した本。読んでみて、想像以上にフロントエンドエンジニアの世界は奥が深いと思いました。自分はフロントエンドエンジニアだと思ってたけど、まだまだなんだろうなと・・・。テスト手法やWeb componentsやECMAScript6など、まだまだ分かってないことがあるんだなということを実感しました。

CSS設計の教科書

Web制作者のためのCSS設計の教科書 モダンWeb開発に欠かせない「修正しやすいCSS」の設計手法
Web制作者のためのCSS設計の教科書 モダンWeb開発に欠かせない「修正しやすいCSS」の設計手法
9月に購入した本。CSSのモダンな書き方について書かれている本です。CSSにオブジェクト指向をとりいれるという手法が最近の書き方なようで(OOCSSというよう)、SMACCSやBRMなど、様々なCSSの設計アイデアについて書かいてあります。正直、3年前に欲しいと思いました。3年前にあるウェブサイトのほとんどのCSSを書いたのですが、この本を読んであの書き方がどれだけひどかったのかよく分かりました。クラスをできるだけ書かないように、隣接セレクタや子セレクタを使いまくってたりしてたんですよね。さらに、他の箇所に影響を受けないように、一つのセレクタに5階層分書いていたり・・・。今までも修正したいと思っていたのですが、この本を読んでより修正したいと思うようになりました。

モダンWeb

モダンWeb ―新しいWebプラットフォームの基盤技術
モダンWeb ―新しいWebプラットフォームの基盤技術
9月に購入した本。もともと、原書は2013年4月に発売されたということもあって、流れの早いWeb業界のモダンってもはやモダンじゃないんじゃ・・・と思ったけど、まったくもってそんなことはなかった。むしろ、全体的に近未来な内容のようにも思います。実際、一種類のブラウザでしか動かないテクニックも書いてありますしね。後、この本を読むとそろそろCSSのFlexboxやGrid Layoutの手法についてちゃんと勉強したほうがいいような気がしてきました。

現場のプロが教えるWebデザイン&レイアウトの最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルール3

現場のプロが教えるWebデザイン&レイアウトの最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルール3
現場のプロが教えるWebデザイン&レイアウトの最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルール3
10月に購入した本。最近のWebデザインの手法についてさまざまな視点から書かれています。自分は違うけど、Webデザイナの人は読んでおいて損はないんじゃないかと思います。ただ、自分みたいにプログラマ寄りでさらにMacではなくWindowsを使っているような人間はターゲットにしていなさそうなので、あまりお得感はないかも? それでも、最新のWebデザイン手法を知りたいという場合にはかなり勉強になるので、オススメです。今までに紹介してきた本を読んでもよく書いてあったのだけれども、最近のWebではアニメーションが重要になっているのだなということがよく分かります。自分ももう少し、CSSやSVGでのアニメーション手法を勉強していこうと思いました。

以上、オススメの10冊でした。もちろん、他にもいろいろ買ったのですが、あまりに多くなるのもなんなので10冊にしぼりました。一応、その他に今年買ってすでに読み終えた技術書を下記に列挙しておきます。
UIデザインの教科書 マルチデバイス時代のサイト設計-アーキテクチャからUXまで
web creators特別号 HTML5完全読本―実践テクニックとWebデザインの最新動向 (インプレスムック)
演習で学ぶWebサイト・Webアプリケーション制作入門
GitHub実践入門 ~Pull Requestによる開発の変革 (WEB+DB PRESS plus)
WordPressユーザーのためのPHP入門 はじめから、ていねいに。
フロントエンド開発徹底攻略 (WEB+DB PRESS plus)
こうやってみてみると、今年もいろいろ読みました。
この中だと、『演習で学ぶWebサイト・Webアプリケーション制作入門』はあまりオススメしないです。どうも大学で使われている教科書なようですが、微妙に情報が古いうえに、コードの書き方も古いような気がします(それ以前に、なぜそんな書き方をするのか分からないというのも)。
『GitHub実践入門』と『WordPressユーザーのためのPHP入門』は良書だとは思うのですが、この本を読んだうえで行動にうつすことがなかったので入れませんでした。本が悪いわけではなく、自分の行動力の無さが悪いです。その他の本は、今回あげた10冊の本にあげた本と似たような内容なので外しました。良書ではあるので、オススメはします。

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